https://www.youtube.com/watch?v=xMDURI-mumIイギリスのロック・スターであるスティングがジョン・ダウランドのリュート歌曲を歌ってクラシック・レーベルのドイツ・グラマフォンからCDを出したのはもう10年も前になる。伴奏のリューティストはエディン・カラマーゾフという名手で何曲かはスティング自信もリュートを弾き、二重奏を披露している。ギターは上手くてもリュートを弾くのは並大抵ではないので、相当真剣に練習をしたと思われる。
ロックとダウランドでは相当な落差があると思われるが、スティングの歌うダウランドは全く違和感が無く自然に聞こえる。それはスティングが「20年以上ダウランドの歌が心から離れたことはなかった。」と語っていることからも解る。自国の尊敬する作曲家に共感する気持を持ち続けたからに違いない。リュート歌曲を専門に歌う歌手もいるが、クラシックの発声法は違ってもスティングの自然な歌い方かえってマッチしている部分もあるのだと思う。シンガー・ソングライターの元祖がダウランドだとスティングは言っているように、リュートを弾きながら歌う事とロックを歌う事の違和感は無いのでは と思う。
https://www.youtube.com/watch?v=t9BI_nRbeq4