作曲家の星重昭さんには,もう15年?ほど前になりますが、私が岡崎で主催しておりました月1回の定例のファンタジア・コンサートのゲストとして、その時はCGCトリオのチェリストとして出演して頂きました。その時のその人柄の素晴らしさが印象的で、彼の作風にもそんな「優しい眼差し」の雰囲気が良く出ていますね。金子みすゞ童謡曲集を聞くと、私の持論として「作曲とは歌詞の中にメロディが隠されていて、作曲家はただそれを紡ぎ出すだけの作業である。」 ということを実感させて頂きました。歌詞の中からストレートに「もうこれしかないなー」という所まで短時間に集中的(本能的?)に紡ぎ出されているんだと思ってしまいます。実は私も金子みすゞの詩が好きで以前に3つの詩に作曲してみました。作品のレベルは比べるまでも無いのですが、恐れ多いことですが、星さんに感想なりアドヴァイスを頂けたら・・と以前より思っておりました。中田喜直の作品を聞くと感じられる「優しい眼差し」を星さんも作風に持っておられて、作品をお聞きすると思わず引き込まれてしまいます。そんな一曲を聞いてみましょう。「林檎畑」です。
https://www.youtube.com/watch?v=vN6nysvMxc4星さんはギターにも関心があるらしく、1987年の現代ギター作曲コンクールに「Spnatina」が入選されたようです。そのギターとクラリネットのソナチネを聞きましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=SLoGaT0MxWg